料理と対話

僕らが生きるために口にする食材は、もともとは全て生きていた物。

これら生き物は自らを犠牲にし僕たちに生きるための栄養を与えてくれるとても尊く有難い物なのです。

旬の秋刀魚をコンフィ(オイル煮)にしてみました。

こうすれば骨まで全部食べれるし保存も可能なのです。

そして味わいも深くなる、とても合理的な調理方法ですね。

これをスタッフのまかないとして出すと帰ってきたお皿には見事に秋刀魚の口先にしか残っていませんでした。

「美味しい美味しい」って言いながら食材をじっくり眺めて味わっている姿に感動しましたね。

その後は家でも挑戦したみたいで「上手にできませんでした〜」なんて言ってたけど、自分はその行動が素敵だなと思えます。

以前アーティストのUAさんが「良い食事」について語っていました。

「テレビを見ながらとか、何かをしながらただ何も考えずボーッと食事をするのではなく、あーでもないこーでもないって食材と対話ができる食事が良い食事じゃないかな」って。

うちのスタッフはこの秋刀魚のコンフィと対話をし、それに気持ちが動き自分で調理するという行動を起こした。

彼女にとってとても良い食事ができたのではないでしょうか。

この秋刀魚にとっても自らを犠牲にした価値があったんじゃないでしょうか。

食材豊富な秋の季節、ゆっくり食材と対話しながら食事をするのも落ち着いた贅沢な時間が過ごせるかもしれません。