
ある雑誌にこんな事が書いてあった。
「子供の頃に抱いていたワインのイメージは安直だ。 ワインは夜 ワインは気取り屋 ワインは大人。 月日が流れ大人になった今・・・」
僕も子供の頃は同じようなイメージを抱いていた。
ワインはフワフワの猫を抱えた宝石たっぷり着けたお金持ちが飲むものだって。
きっとテレビ等で自然と植えつけられたイメージなんだろうって、今思えばそう理解できる。
同じように自ら経験していないのにもかかわらず、どこかで植えつけられた他人の情報だけで抱いている安直なイメージは他にもきっと多くあるんだろうって気づく。 恐ろしいね・・・
さて、何ヶ月か前にスペインに住む友達から連絡があった。
「最近はどう?」なんて会話で近況を共有し合う。
そんな感じで休日の過ごし方みたいな話をしている時、彼は「美味しいワインを持って仲間とビーチに行くんだ」と行っていた。
日常が見えた瞬間でした。
子供の頃の自分が聞いたらきっとびっくりするでしょうね! ビーチで仲間と「わいわいワイン」だなんて。
ただ、ワインを知って行くと「宝石たっぷりフワフワ猫とマダム」より「ビーチや山や自然いっぱいの環境」の方が似合うんだと感じるね。
ワインに葡萄が使われたのだって単純に自然界の中で最も甘かったから。 そして自然界の酵母によってアルコールが発生する事。
特に自然派の物は野生の力で作られる農産物。
それをビーチで飲むという感覚は当たり前の事なんだね。
川の水でキンキンに冷えた夏野菜を畑の横の大きな樹の木陰で味わう感覚と同じなのかな。
安直なイメージより感じて行く事。
そうして行くとシンプルな世界が見えて来て、自分も自然の一部だって事に気づく。
海で遊び色々吐き出し山に行って色々吸収して、それらの場所からいただく産物で生きて行く。
「甘い、辛い」「エグい」「臭い」「酸っぱい」etc・・・ってのは全てその土地のその季節の自然界の味わい。
味覚だけで感じると「なんだこりゃ??」なんだけど体は喜んでる、なんかワクワクして癖になる。
これが最近の楽しみ方。
是非この感覚をたくさんの人と共有したいね!
夜のアースツリーで提供しているワインはもちろん全て自然派。
パンチの強いやつから優しいやつまで、みんな素敵なキャラクターを持つ産物です。
同じ品種でもその土地や年、また収穫のタイミングでも変化するので楽しめるのはその一瞬一瞬だけ。
お気に入りの一本に出会えれば翌年がきっと楽しみになるはずです。
この時期にぴったりのカジュアルな日常的な自然派ワインをたくさん用意して、今年の夜は楽しませます!!