流行りじゃなくて中身

一瞬で通り過ぎる流行り物のような事に正直あまり興味がありません。

人目を引くために一生懸命化粧したようなものが多いから。

本質や個性は外見じゃ無くて中身にあるものです。

僕らが扱っているお米や野菜、またワインも含めた農産物には全て中身があります。

なんでそう言えるのかというと、誰がどのように作っているか知っているからです。

生産者の方はお米の発芽のさせ方や野菜の生育状況など様々な現場の状況を伝えてくれるのです。

その現場の絵を思い浮かべながら食材を触り調理していくのです。

僕らはいつも派手じゃ無くていい、とにかく本物を届けたいと思っています。

お店に来てくれる人が意識することなく自然と本物に触れられるようなお店でなければいけません。

だからなるべくオーガニックだからとか健康志向みたいなキーワードは出さないようにしています。

うちに来てくれる人は流行りじゃなくて当たり前に日常として本物に触れているんだからと言えるように。

意識しすぎると逆にそれが病みたいになるし、僕ら提供側が勝手に良いものを出してお客さんは知らない間に食している事が理想かな。

上の写真は以前「仕事帰りのワインセット」で提供していたおつまみ。

真っ黒に焦げた自家製酵母のカントリーブレッドに自家製のリコッタチーズをざっくり塗って

パルマ産のプロシュートとパルミジャーノを適当にのせた一皿

特別な味付けなんてなく、小麦・塩・乳・豚肉だけ。

はっきり言って見た目は雑です。

だけど中身は、二日かけて軽く酸味を引き出したパンと熟成させたハムとチーズ、そこにフレッシュなリコッタを参加させてます。

表面には見えないですが、複雑さがこの一皿にはあるのです。

これを複雑な味わいのナチュラルな琥珀色の白ワインなんかと一緒に楽しむと最高なんです。

肩肘張らず気軽に楽しめる素朴な仕事帰りのオフのセット。

流行りはしないでしょうね、ただ続けてれば地味に残っていたでしょうね。

そうやって日常に溶け込んでいくのでしょう。

毎日がっつりお化粧してても疲れちゃうし、伝えたい中身が薄れちゃうから。

日常はこれくらいが良いと思う。